ブログ:転職を考えるとき〜40代編

こんにちは。

アラフォーになると、管理職への昇進できそうか・できなさそうか
何となくわかってくる年齢ではないでしょうか。
管理職になれないとなると給料は上がりにくくなりますし、
後輩がいつか上司になるとすると人間関係も難しくなるでしょう。
実は、厚労省の出しているデータによると、

40代の退職理由として、この給料と人間関係の悪化が上位に挙がっています。


おそらく管理職になれないだろうと感じた方は、
モチベーションが下がりますよね。
最近話題の
「静かな退職」につながるきっかけにもなります。
昇進はできないし、転職や異動などエネルギーが必要なことはしたくない、
じゃあ同じ会社で
あまり頑張らずにこのまま働き続けようということです。

ただ見方を変えると、今まで頑張って働いてきたのに報われなかった
と感じた人が、どうにか平常心を保ちながら勤め続けるには、
管理職に昇進した同僚がより忙しく働くのを横目でみつつ、
自分は昇進・昇給はあまり見込めなくても、

ゆっくりストレスフリーに生活することができているという肯定感が必要で、
それを生み出してくれるのが「静かな退職」なのかもしれません。

しかしながら、そういった「静かな退職」の方が増えると、
会社側は困るし、本人も面白くもないことを続けていくという
多少の苦痛があるのではないでしょうか。

リスキリングとは言いますが、それも何から始めていいの?そこまでやる気ないよ!
となりそうで、あまり多くの人が行動に移せるとは思いません。
だからと言って、心機一転新しい職場で!といっても40代後半ともなると
管理職経験が問われることも多くなりますので、道は険しいわけです。

そこで、「ジョブ・クラフティング」という考え方を知っておくと良いです。

ジョブ・クラフティング(以下、JCと記載)とは

「個人が自らの仕事のタスク境界もしくは関係的境界においてなす物理的・認知的変化」
と定義されており、ミシガン大学のジェーン・E・ダットン氏とイェール大学のエイミー・レズネスキー氏が2001年に提唱した概念です。

ここで間違えてはいけないのは、

自分が楽しむためにはどうするか?と言う視点だけではダメ
と言うことです。
必ず、
顧客や仕事を一緒にする同僚にとっても有益になる仕事でなければいけません。

ジョブ・クラフティングという言葉をよく聞くのは、
企業側が従業員に対して、モチベーション高く働いてもらうための
企業が用意する仕組み(就業規則や研修など)の文脈ですが、
ここでは個人としての取り組み方をご紹介します。

よく紹介されるのは、以下の3つのクラフティングです。
・仕事の作業に工夫を加え、別のやり方をやってみる
 (例:エクセルで自動化、一部AIを使う、担当割りを変更する)
・仕事上での人との接点や関係性の再構築
 (例:普段関わりの少ない部署の人がいる会議であいさつをしてみる
    普段話せない顧客と話す機会を持つ)
・仕事の意味・意義を捉えなおす
 (例:単なる入力作業→入力したデータから何らかの特性を分析する機会)

ここで、じゃあ上の3つのクラフティングのうちどれかやりやすい物から始めよう、
と言うことになると思うのですが、個人的には会社の中での
業務に関係が強すぎて、個人として始めるにはすでにそれなりのモチベーション
が必要とされるようなことばかりで、面白みもあまりないなと思います。

そこで、私の個人的なオススメなのは、

会社から離れて自分の強み・新しい場所を見つけることです。

会社だけの狭い範囲で自分を捉えていると、そこでうまくいかなくなった時に
自分がどうしようもないように感じています。
人生は長いのです!
それだったら会社だけじゃないもんね〜と思えるようにしておきましょう。
心のゆとりが違ってきますよ。

では、そのやり方について解説します。

  1. 仲の良い友人や先輩などに自分の強みについて聞きます。

    意外と教えてくれます。
    おそらく自分自身では、えっ?それ当然じゃないの?と思うようなところかもしれません。
    でも、強みとは自分ではその強みを活かしてスイスイとこなせるので、
    大したことないと思うものなのです。

  1. 今まで自分が関わった仕事を一度棚卸ししましょう。

    振り返ってみると、意外にも自分が多くのことを経験してきたこと。
    入社した時に比べると、成長していること。
    同じ仕事に見えていたことでも、短時間でできるようになっていること。
    昔は苦手意識が強かったけど、今はそこまで抵抗感なくできていること。
    様々なことに気づくことができます。
    さらに、周囲にここで助けられていたな〜とかも確認することができ、
    会社の中でも、他の人に優しくしたり、新たな役割に気づくことができるかもしれません。

  1. 新しい場所で、その強みを活かしたことを始めてみましょう。

    SNSでの発信、ブログ作成、ボランティア、大学院入学、副業
    何でも良いのでアウトプットする機会を設けておくことで、
    強みを活かすことを実体験できます。
    どうやって強みを活用していけば良いかが具体的に見えてくるはずです。

このように、強みを知る→活かし方を知る、ことで、会社で自分がどうすれば
やりがいを持って働けるのかが少し見えてくるはずです。
強みを知ることで、ジョブ・クラフティングの方向性が見つかるのです。

また、強みを知って活かすことで、自然と自分に自信がつきます。
会社での自分だけと考えず、人生の一部に働くことがあると捉えると、
ジョブ・クラフティングが軌道にのるのではないでしょうか。